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RWBY観てきた

最近映画観てないなあ。
RWBY と西遊記2、エウレカセブンとアウトレイジのレビュー。

 

RWBY -volume4- ★★★★★ 95点

劇場版を真っ白で観るために Youtube 版観るのやめてたから、なおさら良かった。
ビーコン陥落後の、ルビーたちの長い旅路と別れた仲間たちのストーリー。
モンティ・オウム監督亡きあとの戦闘シーンはやっぱり不満が残るけど、今はアクションよりルビーたちの成長や今後のストーリーが気になる。見方が変わってきた。
それにレムナントがどういう世界でどういう人たちがどういう文化を持って住んでるのかとかがより具体的に描かれるようになって、容易に世界に入り込める感じ。

そうそう、モンティ・オウム監督ってたしかベトナム系アメリカ人でしょ。
だからなのか、作品中に中華風な村が出てくるんだけど純粋な中華風じゃなくなにかが混ざってる感じで、それがすっごい良かった。
ニンジャスレイヤーみたいな “勘違い日本” とか、スシポリス案件なジャンルではなくて、かなり中国江南地方の文化なんだけど、なんか違う。そんな感じ。この説明じゃわかんないね。

音楽も相変わらず素晴らしかった。
特にヤンお姉ちゃんとパパがリビングで話すシーンで “All Our Days” のアレンジバージョンがかかってたのとか泣けた。あの歌はヤンお姉ちゃんがルビーを守る内容だと思ってたけど、そうだよね、パパも娘たちを思ってるんだよね。

来年の今頃にまたやってくれるのかな。今からすっごい楽しみ!
大好きなヤンお姉ちゃんの活躍が観たい!

 


 

西遊記2 ★★★★ 75点

中国映画に慣れてない人はきついかも?
アクションは基本CGとワイヤーで、CGに関しては洋画のヒーローものに慣れてると違和感があるはず。
それでワイヤーってのがまたポイント。たとえばジャンプする時って普通は跳ぶ前に一瞬のタメがあるじゃない?そういうの無し。グワーッて空に昇っていくよ。舞空術っぽくね。
洋画のヒーローものとの違いでいうと、、

アメリカ
現代のニューヨークのビル街なんかCGで壊しまくりで
アクションはフィクションの中でも現実っぽい動きにこだわる

中国
古い時代の村 (木造の家屋や倉庫) なんか本当に壊しまくりで
アクションはワイヤーとCGで現実の動きを無視して妖怪同士・達人同士の戦い感にこだわる

こんな感じ?
戦闘シーンがほぼ全てCGなのはどっちも同じなので、評価は個人の好みによると思う。
どっちの進化もアリだと思うし、むしろ全部同じだとつまんないから、この方向で貫いてほしい。

ストーリーは、前作みたいな完璧に練り込まれた話ではないけど、小道具の代わりに人の情とか成長とかを伏線に使って最後はきれいにまとめた感じ。
チャウ・シンチーが作ると途中までてんでバラバラ行き当たりばったりなストーリー構成なんだけど、最後はちゃんときれいにまとめてくるんだよなあ。すごい。
ただし、おそらくラブストーリーは今後一切無いね。

あと出たがりのチャウ・シンチー、、、もう言葉もない。エンドロール後は大爆笑ですよ。

こちらも続きが楽しみです。

 


 

エウレカセブン -ハイエボリューション1- ★★★★ 80点

レントンのじいちゃん役の青野武さんが死んでしまってるため設定に変更が加えられた今作。
“サマー・オブ・ラブ” と前半の神回 “22話~24話” を中心にしたストーリーで、戦闘シーンもかなり本格的で楽しかった。
10年経っても変わらないオシャレアニメ。
今後はたぶんTV版をなぞっていくだけなのかなあとか思ってたけど、本編終わって予告編も観て「つづく!」を聞いて外に出る途中、若いお客さんたちが「●●が××なら今後大きく変わってくるな!」とかすごい盛り上がってるのが聞こえて「え?そうなの?」って感じだった。
たぶん小学生~中学生頃にリアルタイムで毎週見てた人達なんだろうなあ。
僕らの世代なら聖闘士星矢・ドラゴンボール・仮面ライダーBLACK (RXも) あたり?そりゃ盛り上がるわ。うらやましいなあ。

これも来年が楽しみ。って、続きモノばっか観てるな!新規開拓しなきゃ!

 


 

アウトレイジ -最終章- ★★★ 60点

14日 TOHO シネマズデーだったので RWBY 帰りに観てきた。
あの「ウソでしょウソでしょ、ちょっとやめてやめて、なにしてんのあんたらバカじゃないの」って言ってしまうような、リアル過ぎて背筋が寒くなる暴力描写が楽しみだったんだけど、今回はほとんどなし。
ヤクザというよりは古いアメリカのギャング映画に近い感じだった。
んー、まあいっか。1と2はすごい楽しませてもらったし。
そんな感じ。

ああ、ピエール瀧、良かったね。
キラーポマトばりの頭おかしいので来るかと思ったけど、意外と普通のヤクザなのね。
あんなドM趣味のやつが子分に対して「恥かかされたやろが!」ってブン殴るあたりめっちゃ笑えた。
恥って、兄さん、あんた…
あと200万円をケチったばかりに話がどんどん大きくなっていくあたり、もう大爆笑。
そんな感じ。

 

 

2017/10/14 88.0kg
BGM RWBY -volume2 vocal ALBUM- “All Our Days”
体重なんとかならんかね。毎日ちゃんと1000kcalにおさえてるのに。

今週末はファーストデイ!

なんだかんだでまだ観てない西遊記2を観に行ってきます。
前作はチャウ・シンチー独特の笑いあり、アクションあり、感動のラブストーリーあり、さらには見事な小物の使い方と伏線回収で、中国映画の底力を思い知らされたけど、今回はどのくらいの映画になってるのか楽しみ。
というわけで Youtube で一生所愛のいろんなバージョンをDLして聞いてます。
西遊記モード全開だ!


チャイニーズ・オデッセイ以来の名曲、今回はこんな感じなんだね。

 


スー・チーが歌う、前作「西遊記~はじまりのはじまり~」バージョン

 


なんかのゲームの主題歌なのかな? 歌声は彼女がいちばんしっとりしてて好き

 


ライブっぽいのとか

 


チャイニーズオデッセイ版 (原曲)

 



 

西遊記ついでに2011年に中国西域を旅した時の写真もあげてみる。

これは人生で食べた麺料理の中で一番美味かった。ウルムチのラグマン。
イタリアでのパスタや、一風堂大名本店の今は無き”かさね”を初めて食べた時と同じレベルの感動。
なんたって砂漠の街で食べる砂漠の民の料理、そりゃあもうね、美味しかった。

 

トルファンで火焔山も見たけど、トルファン市街から火焔山に行くまでが一番楽しい。
気温40度で陽炎がもうもうと浮かんでるような砂漠の真ん中に、炎のような縦波模様の山 (しかもご丁寧に赤っぽい土!) がずらっと並んでる。
その山と山の崖の間を街道が走ってて、そりゃ古い時代の人たちは妖怪に怯えてこの道を通ったであろう事は容易に想像できる。
ここを三蔵法師達も歩いたのかもと思うとすごい感動した。

 

敦煌市街を自転車借りて走った時の。いかにも砂漠のオアシスって感じ。

敦煌のホテルの屋上カフェから。
ここでビールを飲みながら砂漠を見てると、あっという間に3~4時間過ぎる。
もっと写真撮影の勉強しておけば良かった。砂漠の良さが1%も出てない。

行ったのは5月末 昼は40度近くて、夜は0度近い世界。
太陽の下は暑くて汗がダラダラ流れるけど、ちょっと木陰に入ると震えるほど寒い。
夜は奥歯がガチガチ鳴る極寒の寒さ。日本製の冬物パーカーなんか全く無力。服の繊維から寒さが染み込んでくる。
湿度が0%の世界ってこんななんだ…

本当はもっと砂漠の街を回りたかったけど、心配性な嫁と姉が「早く蘇州の姉の元へ行け(来い)」とひたすらメールを送り付けてくるので鉄道で蘇州まで。
敦煌中心部から敦煌最寄りの鉄道駅 “柳園駅”まで123km、タクシーで一直線の道を2時間。
その後、柳園から蘇州まで新幹線で36時間という、中国の広さを実感するとともに、三蔵法師や過去の旅行者たちは一体どれほどの苦労をしたんだろうという過去のロマンというかなんか恐ろしいものを感じた旅でした。

 

食堂車で食べた朝ごはん。
初めての土地で食事を食べるときは、ジャガイモが入った煮込み料理を頼めば間違いない。
これはマジ。覚えて。テストに出る。ジャガイモが入った煮込み料理は世界共通で間違いない。
これは豚角煮とジャガイモだから当然間違いなんか起こるはずもなかった。

 

一時期、中国ネットユーザー達の間で “中国の駅弁は日本と違って賞味期限が1年以上あるぞ” と自虐ネタにも用いられた駅弁。普通に美味しかった。

そんな事より漢族の文化圏に入ると水以外の甘くない飲み物を探すのが大変だった。中国ではお茶の葉を入れたマイボトルを持ち歩くのが普通で、飲みたい時に自分で作って飲む。新幹線でも無料の熱湯コーナーがある。だから売ってるお茶は100%甘い。”无糖的茶” って何回も紙に書いたけど誰に聞いても無料の熱湯コーナーを紹介されて「無糖のお茶なら自分で作ればいいじゃない?」って感じでポカンとされる。結局1本も手に入らなかった。
今はサントリーが頑張ってるし日系コンビニも多いからそこまででもないかもしれんけど。
ちなみに新疆とかウイグル族の多いエリアは何かにつけてお茶を大量に出してくれてたから、飲み物に困ることは無かった。これはシルクロード地域の文化というかおもてなしの習慣なんだろうね。砂漠を旅行してきた人に、お茶飲ませてあげないと死ぬもんね。
しかも新疆のお茶は普通のお茶に比べて、汗で失われやすいミネラル類やビタミンが豊富で砂漠で飲むにはピッタリの特別製らしい。味も香りも美味しかった。

 

中国は言葉が通じなくても最悪筆談でなんとかなるのが良いところ。
あと困ってる時、困ってる内容を伝えれば必ず助けてくれる人がいる。敦煌から蘇州までのチケット取るまでめっちゃ大変だったけどいろんな人が助けてくれた。もちろん無償で。捨てたもんじゃない。

東日本大震災の直後だったから、新幹線で同室になったおじさん達も本気で心配してくれてた。
「キミが住んでるところは安全なのか?ちゃんと毎日いろんな人から情報を仕入れるんだぞ。もしも原発が危なくなったら中国に来い。ここはひどい国だけど助けてくれる人は必ずいるぞ」って。
新幹線内の売店や車内販売で無糖のお茶を探してたときも同室のおじさんが「彼はマイボトルも茶葉も持ってないから無糖のお茶を探してるんだ」って説明して回ってくれたし。
それ以来中国大好きになっちゃったわけです。

ま、そんなこんなで週末は西遊記2です。

 

2017/09/26 90.8kg
BGM 丁噹 “一生所愛”

ザ・ウォールはやっぱり凄かった

今日はダンケルクとスキップ・トレース観たので、あとは先週観たベイビー・ドライバーの感想を。

 

ダンケルク ★★★★ 70点

普通に面白かった。
ただノーラン監督作品という事で100点の映画を期待して行ったから、ちょっと残念。

1.迫りくるドイツ軍の恐怖
2.軍所有の船だけでは足りず、漁船や遊覧船など民間人までが大勢で助けに来てくれた感動

この2点が物足りなかった。
先週観たザ・ウォールのせいか敵の恐ろしさの表現がかなり物足りず、そのせいで助けに来てくれた感動もちょっと薄まっちゃった感がある。
ザ・ウォールを観なかったら85点くらいにはなったかも?

ノーラン監督はインターステラーやインセプションみたいな、空想世界の中にリアリティを持たせて観客を引きずり込むのが得意だから、史実とかよりそっちをもっと観たいかも。
ただ、乗り込んだ船がどんどん沈められて何度海岸に戻されても、あきらめずに生き抜こうと頑張り続ける主人公の姿勢からは学ぶものがありました。

 


 

スキップ・トレース (日本語吹替版)  ★★★★ 80点

ジャッキー・チェンは映画量産し過ぎなせいか、またジャッキーかよって思ってる人多いと思う。
格闘アクションについては若いころのほうが当然凄いし、ピンゲーオ監督とか他の格闘アクションすごい映画がどんどん出てきちゃってるから今のジャッキーだとちょっと物足りない気はする。
それにベスト・キッドの師範役でジャッキーは完成しちゃったかなっていうのもあって、もうアクションしなくていいよっていう声がジャッキー映画のレビューには毎度根強い。この気持ちはすごく分かる。僕もそう思ってた。

でも今回スキップ・トレースを観て気付いたんだけど、ジャッキーの映画って良い意味でずっと「ジャッキーの映画」であり続けてくれるんだよね。

ファミリー向けのライトなアクションで安心して見てられる。周りのお客さん達も声出して笑ってるし。映画通絶賛の作品とか、予算何百億円とかの映画じゃあこうはいかない。今良いシーンなんだから黙って見てろ!って空気になっちゃう。
悪人だって「麻薬組織のボス」とかの紹介だけで十分。目を背けたくなるような残虐なシーンは出てこない。2時間ずっと悪人にムカムカさせられたけど最後にぶん殴ってスッキリ!みたいなのも無いよ。そもそもムカムカしたくない人向けだから。
そんな意味で今回も安定のジャッキー映画でした。

詐欺師をロシアから連れ帰るまでにストーリーとしていろいろあるんだけど、その道中のトラブルもモンゴルや中国南部・長江周辺の文化、美しい風景がうまく織り交ぜられててすごく良かった。ジャッキー達と一緒に旅行した気分になれた。
ちょっとだけ気になったのは、設定は香港警察で生まれも育ちも香港って感じなのに、最後のシーンの車のナンバーが北京だった。

次回はジャッキー史上、最高の興行収入を記録しそうな勢いのカンフー・ヨガだ!

 


 

ベイビー・ドライバー ★★★★ 80点

若い男の子が初めて好きになった女の子のために頑張る姿ってのは本当に美しい。
初恋の女性を大切に守って共に生きる、っていうのが自分にはできなかった事だから特に。
こういう話には本当に弱い。ずっと、がんばれ!がんばれ!って応援しちゃう。
ラストはちょっと泣いちゃったよ。

音楽があーだこーだとか演技力があーだこーだとかで評価されてるね。
お前らなに通ぶってレビュー書いてんだ!
男の子が好きな女の子のために頑張る姿だろ!これが全ての真理だろ!

 


 

総評として、先週観たザ・ウォールのせいでダンケルクの評価が下がってしまった。
これは間違いない。明らかに恐怖成分が足りてない。

そしてザ・ウォールのせいでスキップ・トレースの評価が上がってしまった。
当分あの恐怖は抜けないんだから、ライトでコミカルなアクションの方が (最初から構えてない分) 気軽に楽しめる。といった感じかな。

 

そんなわけで、ザ・ウォールの影響がこんなにすごいとは。
ダグ・リーマンの凄さを感じた今週末でした。

来週は待ちに待ったエウレカセブン・ハイエボリューション!
そういや西遊記2とファイナル・エクスプレスまだ観てないわ。

 

2017/09/09 93.9kg
BGM LOVE “The First and The Final”

ザ・ウォールの過小評価がひどい

ザ・ウォール観てきた。

僕がダグ・リーマン信者ということを除いたとして、
冷静に考えて、

この映画は100点!

間違いなく★5つあげる!
週末の予定を今すぐキャンセルして観に行く価値のある映画だーッ!!

 

忘れてた。ダグ・リーマン監督の本性

まず、これは無敵の米兵が大活躍する冒険映画ではありません。スナイパーとスナイパーの戦いです。
ここ重要ね。

なんか米兵モノだと勝手に思い込んで期待してなかった。
完全に忘れてた。

Mr&Mrsスミスとかジャンパーとかオールユーニードイズキルとかで薄まってたけど、そういえばこの人の映画はリアルさが一番の強みだった。
例えばジェイソンボーンシリーズのカーチェイス。どこまで逃げても永遠に追いかけてくる白バイとか、運転してた恋人が何の前触れもなくスナイパーに撃ち殺されるとか、とにかく「ああ、その道のプロと戦うっていうのはこういう事なんだな」という映像を見せてくれる監督だった。

で、今回はスナイパー対スナイパー。
面白くないはずがない。

 

設定概要

イラク戦争中、石油パイプラインの建設現場で人が狙撃されてるから確認しに行けという命を受けた米兵のスナイパー2人組が建設現場へ。
そこで隠れて20時間監視。何も起きないので様子を見に行ったところ撃たれて、、という内容。

相手はこちらの姿が見えたら確実に撃ってくるし(きちんと当ててくる)こちらのスナイパーも相手の場所さえわかれば撃ち殺せる技術がある。
壁一枚を隔てて、相手は今何発撃ったか、撃たれてから銃撃音が聞こえるまで何秒だったか、何km離れていて、どの程度の高さから狙ってくるのか、等々を必死に考えながら相手の隠れている場所を探す。観てる側もどこかにヒントはないか、どこかにヒントはないか、と主人公と一緒になって探してしまう。
こんな感じの映画。

タランティーノ作品ばりに会話が続くので観る人は選ぶかもしれない。
ただまあ、たしかに会話シーンは長いけれど、それよりも「お互いに正確な場所さえわかればいつでも殺せる」という息詰まる状態での頭脳戦、心理戦。これはジョジョの戦闘シーン (映画版じゃないよ!) に近いものがあってかなり見ごたえがあった。
ジョジョ好きな人なら分かってもらえると思う。

 

ラスト

ラストは賛否あるだろうけど、僕はあのエンディングで良かった。

何度も言うけど、スナイパー対スナイパーの映画だから。

敵のスナイパーなんか最初から最後まで声の出演しかしてないからね。
エンドロールに敵スナイパー役の名前が出てた時は何かのジョークかと。

 

そういえばバリー・シールの公開日が決定したね。
10月21日!

Glory Days アップされてる

ラジオ番組を録音したものっぽくて、ノイズ入っててシャカシャカした感じだけど。

聴けば聴くほど良いね。
尾崎豊に似た声でアゲアゲなピコピコしたの歌ってるのがなんとも感慨深いですわ。

9月16日まではこれでアゲていくぞ~!!