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プロミシング・ヤング・ウーマン観てきた

いつまでもコロナで大変ですね。

最近は時間に余裕ができてきたので、映画観まくる生活を解禁したいんですが。
コロナのせいでそう思い通りにもなりませんねぇ。

とはいえ、
8月6日にはジェットブレイクが待っているし、リハビリがてらの一本。
もちろんコロナ対策で台風の夜中を選んで観てきましたけども。

 

30歳を目前にしたキャシー(キャリー・マリガン)は、ある事件によって医大を中退し、今やカフェの店員として平凡な毎日を送っている。その一方、夜ごとバーで泥酔したフリをして、お持ち帰りオトコたちに裁きを下していた。ある日、大学時代のクラスメートで現在は小児科医となったライアン(ボー・バーナム)がカフェを訪れる。この偶然の再会こそが、キャシーに恋ごころを目覚めさせ、同時に地獄のような悪夢へと連れ戻すことになる……。

 

公式HPのストーリー紹介、、
“泥酔したフリをして、お持ち帰りオトコたちに裁きを下していた。”
って部分が面白過ぎて「これは絶対観たい!」ってなるよね。

 


プロミシング・ヤング・ウーマン★★★★★ 85点

 

ひとことで言うと “女性版のタランティーノ的復讐映画”

韓国ドラマの復讐モノなんかはマジでストレス溜まって胃が痛くなるので観ないんだけど、映画なら2時間以内に終わるし、なにより洋画の復讐モノはちゃんと復讐が果たされるはずなので・・・。

 

内容のネタバレは無しでストーリーの解説と補足をすると、

・主人公の幼なじみが医大でレイプされて精神病になり大学中退、その後自殺した。
・主人公は幼なじみの世話のために大学中退、その後心を閉ざして生きている。
・医大時代の同級生が現れた事がきっかけで、復讐 (と恋愛) を始める。

という感じ。
で、復讐相手は4パターン。

1.レイプ男をかばう証言をした同期の女
2.レイプ男を守って告発を無視した大学の学長
3.レイプ男の弁護士
4.レイプ男とその一味

こいつらに復讐して回るんだけど、いつまでも親と同居して迷惑かけるわけにもいかないし、幼馴染みの親も「もう娘の事は忘れて前へ進んでほしい」って言うし、医大時代の同級生は魅力的だし、中には反省してる人もいるみたいだから復讐なんかやめようか?どうしよう・・・。
っていうところですね。
そしたら過去の事件の証拠となる動画が出てきて・・・。

 


 
で、感想ですよ。

出てくる男どもがゲスいゲスい。男の風上にも置けないとはまさにこの事。
僕自身は泥酔した女性を部屋に連れ込んでヤッちゃうとか想像もした事ないから、アホ男ってこんな感じなのかーっていう体験をした感じ。
泥酔してるのに酒をさらに飲ませてセックスしようとか、コカインを無理矢理吸わせてセックスしようとか (抵抗しない相手に何かするっていうのがもう信じられないんだけど) それでもヤバいと思ったら「自分は被害者だ。この女は頭がおかしい」って言い張って逃げようとするのね。

まあでも、こいつらは結局未遂で終わるし言ったらかわいいレベル。
後で手先として動いてくれるし。

 

そんな事より医大時代の連中がマジでヤバい。全員クソ。
酒に薬物を混ぜて泥酔させてグループで輪姦、それを撮影してみんなで回して笑いものにする。
告発された時の言い訳は「相手の同意があった。女も喜んでた。オレは被害者だ」
裁判でもレイプ男を助ける専門の弁護士を付けて、裁判に勝てばボーナス。示談に終わらせればもっとボーナス。

こういうクズ男ってさ、子供の頃にヒーロー映画とかドラマとか見なかったのかな?
こんなゲスいことやって、両親や死んだ祖父母に顔向けできないとか考えないのかな?

まあ考えないから恥ずかしげもなく生きてられるんだろうな。

(そもそも泥酔してなんの反応もしない女とセックスってさ、死体とやりたい異常性癖と同じにしか見えないよね)

 

あと医大の女 (同期の女と学長) もカスで、自分がレイプされたわけじゃないから基本的に無関心だし、どちらが強いかを考えてそっち側に付こうとする。
現代は男社会で男の方が強いから「本当にレイプされたかどうかは分からないし、もしレイプされたとしても女が悪い」という信じられない言い分を平気で振りかざしてくるわけ。

でも、女性の場合は「あなたはたまたまレイプされてないだけ」という事を理解させてやれば、レイプ男を守る事が正しいかどうか少しは考えてくれる分だけマシかな。
その “理解させる方法” がエグくて面白いんだけどね。

 

さあ!タランティーノ映画の敵よりも胸くそ悪い敵が揃ったぞ!
あとは復讐だ!早く全員を壁の前に立たせて後ろから撃ち殺してくれ!

と思うんだけど、そこからが女性的というか主人公は決して犯罪には手を染めず、自分の体を使って復讐する感じなのね。
最後はかなりの強硬手段に出るんだけど、それも詰めが甘いというかたぶんわざと自分が「失踪」するように仕向けたんだろうなと。

それが少し物足りない、、、いや、かなり物足りなく感じて、たぶん優しい人が見れば「復讐は完遂された」と思うのかもしれない。。。けど、刺激的な映画が好きな僕からすると「全員殺してくれよ!もしくは全員が破滅して自殺するところが見たい!」と思った。なんのためにグランドキャニオンがあるのかと。

 


 

という感じで、、
少し不満の残る内容だったので、あとは主人公がどう見ても29歳には見えないので75点。
これ30後半だよなあって部分がちょっと気になりすぎました。

とはいえ復讐モノとしてはかなり良かったと思います。
テーマも現代的でリアリティがあって、そのぶん敵の醜さもリアリティがありました。

不満としては「私は男を信用しない」って言ってた割に、最後の復讐が弁護士の善意を信じないとできないネタになってたのがちょっと・・・。
でもあれですね。まず女より男の意見の方が優先されるから。それに医者の証言はヒエラルキー的に相当強いから、弁護士の証言として出さないと。医者よりヒエラルキーが下の人間(カフェの女店員)が何を言っても勝てないから、という思いがあったんでしょうね。
そう考えると最後までよく練られたシナリオだったなと思いますね。

うーん、80点!

 


 

以下ネタバレの蛇足感想

 

 

 

彼氏には最後のチャンスをあげたっていうのがすごくニクくて素晴らしかった。
弁護士への手紙は「私が “失踪” したら動画を警察に」だから、殺人事件なら動画は出なかったんですよね。
彼氏が本当に彼女を愛していて、嘘をつかずに証言していれば「置き去りにされた車」から、警察は徹底的に現場付近を捜索するだろうから殺人事件として発覚してたはず。
そうすれば過去のレイプ事件は公になるだろうけども動画は出ないし自分へのダメージは防げた。と。
と、反すうすればするほどよく練られたシナリオだなあ・・・。

うーん、85点!

エヴァ観てきた

コロナで大変ですね。
この1年は観たい映画いっぱいあったけど全然観れてません。

そんな中エヴァだけはちゃっかり観てきたのでレビュー。
まあだって今度こそちゃんと終わってるって聞いたので。
そりゃいくでしょ!

僕が高校生の頃から続いてる作品なのでね・・・。
やっときれいに完結したのかーと感慨深くもなるわな。

 

いちおう、コロナ感染の確率を少しでも下げるために
大雨の平日の夜を選んで行きましたがほぼ満席でした。まあ当然ですな。

 


シン・エヴァンゲリオン劇場版:||★★★★ 70点

うーん、どこから説明したら良いか分からん・・・。
ネタバレ禁止令はもう解除されてるんだけども。

エヴァ全体の作品としては良かったと思う。
これ単体で、となると微妙。40点くらい。

序と破は普通の人向けにものすごく分かりやすく作られてたでしょ。
Q は本来のエヴァっぽいというか “設定や世界観は一切説明するつもりありませんので!” 的な不親切感が、あれはあれで良かったと思う。
ストーリーもここから後半戦が始まりますよ!準備してね!っていう感じでね。
ドラクエでいうと闇の世界に行った後みたいな感じ。
『チッまたこの流れかよ』って思った人はいるだろうけど。

で、今作は新劇場版の3作だけを観た人が観に行っても多少の謎は残るけど全然理解できる内容だと思う。
まあ別にATフィールドの概念とかLCLとかも知っておけばより楽しめるのに間違いないけど、別に説明できるほど詳しくなくても漠然と楽しめるよね。
STARWARS のフォースって何?みたいな感じで。

 

それとは別にTV版から観てた人達からすると、きれいに終わった感はあるけどもう少し描いてほしかった部分とかはあるかもしれない。

個人的には「やっと終わった!」が80%で「除・破みたいに一般人取り込まないともったいなくない!?」が20%かな。
それでも思い出してみたら、いたるところで初心者向けの解説的なのが入ってたなぁ。
バランスとしてはこれで良かったんだと思う。

 

良かったシーンとしては、
普段通りの生活を続けようとする生き残った人々が農業してるシーンが良かったね。
僕らが普段当たり前だと思ってる生活も、災害や戦争が起これば簡単に壊れてしまうんだなあという。
ミサトたちWILLEの滅ぼされてたまるかという緊迫感や戦闘シーンとの良い対比になってるし。

あとシンジの「父さんと話がしたい」というシーンが特に良かった。
今までのエヴァ作品はこのシーンを観るためだったんだと消化された気分。

それまで話もしたことない父親に呼び出されて無理矢理エヴァに乗れと言われて。
恐怖と、期待にこたえたい気持ちと、目の前の見知らぬ女の子を助けなきゃという気持ち。
どれだけ頑張ってもシンジに全く興味ない(ように見える)父親への怒り。

自分が綾波を助けようとした事で起こってしまったニアサードインパクトと、そのせいで死んでしまった友達や一般の人たち。
それでも変わらずに接してくれる綾波。でもそれもはかなく消えていく。
そして父親はこんな不誠実で不条理な現実の全てを知っているらしく、なんだよ説明してくれよ、と。

そういう前作含め過去のシンジを見てきているから

「父さんと話がしたい」

ってシンジが言った時は「よし!シンジ!よく言った!がんばれ!映画館の俺たち全員、みんなオマエの味方だ!行ってこい!」って気分で興奮した。

 

ただここで、ふと思ったのは、僕らが20年以上前からエヴァを知っているけど、もう大人になってしまっていてシンジの本当の気持ちは忘れてしまってるかもしれない事。
やっぱりTVシリーズがキレイに終わった後で補足の映画版やって終わり。くらいのタイミングで終わった方がもっと楽しめたのかもしれない。思春期の頃にこれを観たかった。

でも思春期をとうに過ぎて、大人になってしまった今だからこそ冷静な目でシンジ (≠思春期の頃の自分) を見れるのかなあとも思う。
どっちが良かったのかはよく分からないね。

 

なんか、つまんねーなって思った点は、
カッコいい戦闘シーンが前半の1戦のみだったことと、最後に異空間で戦うこと。
パリでの戦闘シーンは独特の動きやカッコよさや音楽のアレンジが素晴らしくて、この後のストーリー以外の場を盛り上げるサポーター部分にもめっちゃ期待してたんだけど、ここだけだったね。
PC部隊は何やってるのか見えないから全然共感できなくて、どうせ成功するんだろ?って思ってたし。

あと異空間的な場所は本当にやめてほしかった。
設定上ここしかないんだ!って言われたとしてもやめてほしかった。
あれ子供の頃から嫌いなんです。宇宙刑事シリーズのドライアイスもくもくで真っ暗な空間とか、戦隊ヒーローや仮面ライダーの採石場とか。現実的じゃない場所だと、敵の大きさとか全然分からないし迫力が感じられないじゃない?
別にハリウッド映画みたいにCGのビルをバンバン壊せっていうわけじゃないんだけど、もっと別の場所なかったのかなあと思う。
南極大陸も薄っぺらい氷1枚だったし。
(個人の感想です)

80年代のアニメ映画ってSFでもファンタジーでも子供向けでもボス戦は異空間に行きたがるイメージあるんだけど、あれとよく似たものを感じた。

 


まあそのくらいかな。
とりあえずエヴァをTV版だけでも観てた人、まだ終わってなかったって事を知ってる人、新劇場版から観始めた人、全員観に行った方が良いと思う。
観る価値がある映画ですよ。

ああそうそう、パンフレット買い占めする転売屋のせいでパンフレット読んで答え合わせとかがまだできてません。
定期的に映画館行って入荷確認するしかないんだろうな。
ヤフオクとかも取り締まってくれたら良いのにね。

 

あー、スタントウーマン観たかったなぁ
この1年で見逃して一番後悔してる映画だわ。

Netflix 入ってみました

愛の不時着ってドラマが面白いらしいと姉から聞いて、試しに検索してみたんですよ。
そしたらどうやら Netflix 限定ドラマらしく、姉から聞いたあらすじはこんな感じ。

韓国の女社長がスカイダイビング中の事故で北朝鮮に飛んでいってしまう。
そこで出会った兵士に助けられて、なんやかんやあって恋愛に発展する。

なにこのあらすじ。
もうこの1行目で観るでしょ。
Netflix といえばストレンジャーシングスとか話題のアメリカドラマ (しかもオリジナル番組) が多いやつじゃん?そこで韓流やってるのが意外!しかも韓国の女社長が北朝鮮に不時着して恋愛ってwまさに有料で観る価値がありそう!

というわけでお試し契約してみました。

今のところ3本観たのでレビュー。

 


愛の不時着★★★★★ 90点

これはね、本当に良かったです。

まずもう設定からしてありえない話だし、さらに主人公が国境線を走って逃げてた時も北朝鮮の軍人が全員サボってたから見つからなかったとか、ありえない展開だらけ。
でもね、それが呆れてしまうありえなさじゃなくて。
たとえば軍人のサボり方も、1人はチェ・ジウが大好きで隠れて韓流ドラマを観てたから。1人は入隊して半年の新人で母親からの手紙を読んで泣いてたから。そんな感じで舞台が北朝鮮って設定なのにコメディ要素が強くて次は何が起こるんだ?と気になる内容でした。

 

北朝鮮での生活はギャップがすごくて面白いし、使われてる隠語もトリビアっぽく「へえ~」となります。
主人公を助けてくれる軍人たちも実直な中隊長・イケメン・屁理屈屋・韓流好き・新人とそれぞれのキャラが立っていて、しかも彼らのおかげでピンチを切り抜けられたりキャラごとに見せ場があって「脇役!ハイ終わり!」的な扱いじゃないのも良いです。うまく効いてます。

 

前半は主人公の女社長が北朝鮮からあらゆる手段で逃げ出そうとする話で、
これが本当に難しくて将校クラスの軍人が味方なのに出れないんですよね。
さらに韓国ドラマのお家芸である金持ちの跡取り騒動も重なって、主人公の兄弟達は主人公が北朝鮮から帰ってこないように裏工作してくるからますます大変に。

後半になってようやく韓国に帰れるんだけど、なんやかんやあって北朝鮮の軍人たちが主人公のボディガードをする展開になります。

 

そしたら、前半は主人公が北朝鮮の生活に「マジかこれ・・・」と驚いてたものが
後半に北朝鮮の軍人たちが韓国を見て「マジかこれ・・・」と驚くのも良かったですね。

前述の屁理屈屋が「南朝鮮のやつら、俺たちが来たから見栄を張って車を多めに走らせてるな」と推理して、仲間の軍人達もうなずいてるとか。
彼らの服装もどこのド田舎から来たの?って服で、怪しまれないために急いで服屋に入るんだけど物価が高過ぎてビビって買えないとか。

 

そんな感じでシリアスな展開でもちゃんとコメディしてて楽しく観れました。
続きが気になるからイッキに観ちゃって、16話を2日で観終わりました。

カルチャーギャップって、行くのと来るのとで2回美味しいからテーマとしてはかなり面白いですよね。
クロコダイルダンディーとかね。

 


梨泰院クラス 20点

出た!僕がニガテな復讐モノ!

 

大都市ソウルの中でもひと際ホットな街で、小さな飲み屋を開店させた前科者の青年とその仲間たち。成功をつかむため、大物相手に無謀ともいえる戦いを仕掛ける。

 

この説明読んで、誰が全編ドロドロの復讐モノだと思う!?
池袋ウエストゲートパークみたいな青春モノかと思うじゃない!?
完全にだまされましたわ。

1話観ちゃったから最後まで観たけども。
やっぱり復讐モノは好きじゃあないという結論に。

 

基本的に勧善懲悪の話は大好きなんですよ。
暴れん坊将軍とかタランティーノ作品とかね。
ドラマだと中国の後宮でのし上がっていくストーリーも好きです。
でもね、韓国ドラマの復讐モノだけは好きじゃあない。

 

なぜなのかをちょっと考えてみたんですが、、、

韓国の復讐ドラマって、敵は財閥のトップで警察も自由に動かせるほどの権力者。
それと戦う主人公は何も持たない青年か若い女性。
後々実は財閥の関係者だったとかで正当な戦う理由が出てくるけど、基本的に弱くて最終話の逆転タイムまでやられっぱなし。

つまり、敵がとにかく強過ぎる。

敵が強いのは倒す楽しみになると言う人もいるでしょうが、16話中15話まで敵が笑ってるというのは苦行です。
しかも敵のやり口が結構えげつないんですよね。

梨泰院クラスの話だと、
転校先でいじめが行われててそれを注意したら殴られたので殴り返す主人公。
実はいじめ犯は大企業の社長の息子で、主人公は退学に。親父も会社をクビになる。
退学になっちゃったけど父さんと頑張るわって矢先に、いじめ犯がわき見運転で主人公の親父をひき殺す。
警察は犯人を隠ぺいして別の人間を犯人に。しかも「犯人は謝ってるから許してやれ」と隠ぺいに必死。
実はいじめ犯のアイツが真犯人だと知り殴りに行くと、警察が来て主人公は刑務所行き。

 

これ無理じゃね?

って普通に思っちゃいます。

この状態で観続けるストレスと言ったらもう。

 

あと敵の最後も気になるんですよねえ。

頑張って敵を倒しました。さあ、どうする?
ってここがスッキリしないと勧善懲悪として納得できないんですが。

タランティーノ作品:普通に撃ち殺す。もしくは殴り殺す。とにかく殺す。

暴れん坊将軍:お庭番が成敗。めでたしめでたしと思いをはせる今日の吉宗であった。

中国後宮もの:敵は毒を飲んで自殺。もしくは皇帝が敵の役職を剥奪して追放する。つまり社会的にも実際にもほぼ死刑。

韓国ドラマ:敵が謝罪。

 

えええ!?

期待してたものと違う・・・。
でも韓国ドラマの復讐モノって大抵こうなるでしょ。

日本のサスペンスドラマを見習ってほしい・・・。
敵さんは最後のシーンで崖の上に行ってよ・・・。
お前が死ぬところを観るために今まで我慢してきたんだよ?

やった!死んだ!バンザーイ!ってやりたいじゃん。

 

デス・プルーフの最後のシーン。
これが復讐モノや勧善懲悪モノの最高の終わり方だと思うんですけど!
手を叩いて大爆笑したいんですけど!

 


アルハンブラ宮殿の思い出★★ 35点

Netflix 公式の Youtube 予告編が無い・・・。

1話のあらすじとしては、、
主人公はスペインに出張中のIT会社社長。
ARゲームの売り込みの電話がかかってきて、サンプルを見る限りかなり品質が良さそうなので契約しにグラナダまで向かう。しかし開発者は現れず、ライバル会社の社長もそのゲームを狙っていることが分かり・・・。

という感じ。
最初の1話は作りが丁寧だしスペインの景色もきれいだし、これから何が起こるんだと期待が膨らむ展開。主人公とヒロインの出会いもドタバタラブコメ的でめっちゃくちゃ面白いです。
3話の一番最後で話が急展開して「おいちょっと待てよ!」と一気に引き込まれます。
その後も前半10話くらいまではけっこうハラハラしながら観れます。

でも11話以降がめっっっっっっっっっちゃ間延びしてて、さらに終盤には韓国ドラマお得意の “金持ちのお家騒動” が始まってしまいかなりひどい内容に。
ゲーム内で死んだら現実世界でも死ぬっていうのはよくある設定なので、「ありがちだな」って言われないために韓国ドラマっぽさを無理矢理に演出したのかなと感じました。
終盤の元奥さんが絡む話は完全に蛇足だし、そもそもバツ2の設定も要らない。
元奥さんなんか全16話中、13話か14話あたりまで出番ないですからね。

ゲームのシーンも、前半はクエスト攻略とかARを利用したゲーム世界とか楽しかったけど中盤以降はレベル上げがメイン。謎解きも大したことないし、新しいアイデアが何も出てこないのが残念。

こんな顔で観てました・・・。

あと、このドラマは倒置法の展開がかなり多くて疲れました。
毎回エピソードのはじめから15分くらいは時系列がバラバラなんです。
普通に “これまでのあらすじは” って始め方で良いと思うんですが、監督のこだわりなんでしょうか。

ということで、後半に行くにつれて評価が下がるドラマでした。
前半は80点。後半は10点。
たぶん内容を切り詰めて9話くらいで終わらせれば良いドラマになったと思います。

 

 

 

 

 

ネタバレ

たぶん疑問に思ってる人多いと思われるラストの解釈。

最終話で主人公がバグとして消されるのはたぶん
「決闘で死んだら現実でも死ぬ」じゃなくて「ゲーム内で死んだら現実でも死ぬ」のがあのゲーム最大のバグなんだと思う。
シティーハンターや教授は誰とも決闘してないのに死んだし。

そう考えると、主人公は一番最初の石像戦で既に死んでる。
なのに生きてるから全部のバグを消すって段階になって、「あれ?主人公、お前も死んでるはずやで?」っていうことで消されたんじゃあないかな。

でもそれを言うと “決闘後のゴーストに斬られた時だけ痛みが本物だ” ってシーンはどうなんだって話になっちゃうんですけどね。

 

さいごに

最後の最後まで頑張って観たのに
「結末はみなさんの想像におまかせします」エンディングはどうかと思いましたね。

高校教師かよ!

速く半年終われ!

ワイルド・スピードの新作が公開されるってさ!

予告編観た感じ、カーアクションも格闘も今までのヤバさをさらに超えてきそうな感じでマジでヤバ過ぎる!

 

5月29日(金)が待ち遠しい!!!!

 

 

うちの親や弟はカーアクション映画というだけでバカにして

「カーアクションは面白くない」

とか平気で言うんだけど、ハッキリ言ってそれ古すぎるからね。

 

大昔のカーアクションはたしかに面白くないのが多い。

1.シーンごとにこま切れにされた映像をつなぎ合わせてて何が起きてるのか分かりづらい
2.車の爆破シーンを何度もリプレイされるのは苦痛
3.さっさと終わらないかなあ

だいたいこんな感じだと思う。

これは僕も感じてた。
でも、カーアクションの歴史は
“ワイルド・スピード (2001)”“ボーン・アイデンティティー (2002)” が出てきてから大きく変わったからね。
特にボーン・アイデンティティーはかなりのターニングポイントになった映画。
あれ以降の映画ではカーチェイスの質が明らかに違うし、そこからどんどん進化していってる。ワイスピなんかは良い意味で間違った方向に大きく進化してる。

1.
何が起きてるのか分かりづらいなんてマジで古い。
客が見たいものはちゃんと見せてくれる。

2.
ワイスピほどの超大作になると予算アホほど使えるからね。
車の爆破シーン?それだけで良いの?もっとすごい乗り物も壊すし壊し方もいろいろあるけど?

3.
スパイが敵から逃げるために大群とカーチェイスしてる。とかだとたしかにダルイんだよね。映画の目的地はここじゃないからってのが分かってるからさ。それに生まれついてのライバルとかじゃなくザコの大群でしょ?主人公が無事に通り過ぎるの分かってるし。
でもワイスピはちゃんとカーアクションを目的地に設定してくれて、さあ!車に乗った!ここからが本番だぞ!って感じだからさ。

 

カーアクションが面白くないなんて、もう20年以上前の遅れたヤツってこった。
みんな、ワイスピをバカにされたらこのトーク使って良いからね。
オールドタイプどもを論破してやって!

スカイウォーカーの夜明け観てきた

今作は続三部作の最終章ということなんだけど、続三部作の終わりというだけじゃなく過去のEP1~6までのあらゆるシーンからの細かいオマージュが散りばめられてて、本当に STARWARS 9作品全ての集大成という見事な内容になっていてかなり楽しかった。

前作のレビューでも書いたけど、EP7 “フォースの覚醒” はマジで好きじゃないんだよね。
内容は一番人気のEP4 を追いかけてるだけだし旧三部作ファンに媚び過ぎてる。

今作でもオマージュはかなり多いんだけど、なんかEP7みたいな露骨に分かりやすいド有名シーンのオマージュばかりじゃなくて、ファンなら分かるだろ?程度の軽さで下手に媚びてないし、戻るべきところに戻っていくというか、パズルの欠けてたピースが次々と埋まっていく感じで見てて楽しかった。

ストーリーの方向性も今の時代がちゃんと反映されてるし、STARWARSの終わりとしてふさわしい素晴らしい内容だった。

 

楽しみ方としては、、、
例えば新三部作って、EP1のパンフレット読んでジェダイの教えを事前知識として持っておいて、その教えと設定のせいで苦悩するアナキンの青春時代を楽しむのが一番ベストだと思うんだ。

今作は、フォースについての解釈を自分なりに解き明かしていくつもりで観ると面白いと思う。

EP1~6までにジェダイが見せてくれた技術って、結局のところフォースは無限の可能性を秘めてるのに、これは良い技術だからジェダイのものだ。これは良くない技術だからシスのものだとか、過去のジェダイ達が勝手に決めて自分たちに都合良いように言ってるだけだと思うんだよね。
精神力が弱い人を操るとか、どう考えてもダークサイドだろって気がしない?
そういうところね。
今作はフォースを使ったいろんな技術が出てくるので、ぜひぜひ。

 


STAR WARS スカイウォーカーの夜明け★★★★★ 98点

ストーリーは、銀河皇帝でありシスの暗黒卿であるパルパティーンが復活した!
シスの信奉者たちによって復活したパルパティーンはファイナル・オーダーと呼ばれる軍勢を作り、自分に逆らうもの全てを倒して新しい帝国を作ろうとしている。
現在宇宙を支配しているカイロ・レンはパルパティーンと接触し、さらなる力を手に入れようとしている。
前作でズタボロにやられた反乱軍とレイたちは力を蓄えてはいるものの、カイロ・レンを止められるのか!?パルパティーンのファイナル・オーダーもスターデストロイヤーが何百機、下手すると何千機というレベルで存在する巨大すぎる敵だが、こんなの本当に倒せるのか!?

という感じ。

 

開始3分くらいでもう「え!?こんなチェイスありなの!?僕らは初めて見るけどエースパイロットはこんな技術を持ってたのか!さすがポー・ダメロン!!」ってシーンが始まって一気に引き込まれる。
カッコ良いバトルシーン、宇宙船でのチェイスシーンは健在で、特に膠着状態からの展開とかフォースの新しい技術とか、レイとカイロ・レンの結び付きとか本当に良くできてた。
カイロ・レンが相変わらずストーリーをはちゃめちゃにひっかき回してくれるので「マジ?どうすんのこれ?」という展開で、彼は本当に良い仕事したと思った。

今作の不満としてあげれば、まあ新三部作以外全部なんだけどライトセーバーの戦闘シーンが魅力なし。これはもうマジでいらん気がする。
新三部作のライトセーバーは良かったよね。EP1のダース・モール戦、EP2のジェダイが大量に出ていく合戦シーンにヨーダのドゥークー伯爵戦、EP3のアナキンがオビワンに怒りと不安と混乱をぶつけるシーン。どれもワクワク感とハラハラドキドキに満ちてたけど、今作はどれも超えれてない。
カイロ・レンとレイのライトセーバー戦はEP3のオマージュ的にあっちは真っ赤だったから今度は真っ青!みたいにしてあるけど、ただそれだけ。
EP3では「どうして僕を分かってくれないんだ!あなたが僕の一番の親友であり兄弟であり師匠であるのに!どうして!そんなにジェダイの教えを守る事が大切か!だから僕はダークサイドを選んだんだ!」というアナキンの心の声が聞こえてきて心が痛いシーンだった。今回のは「ライトセーバー戦入れないとSTARWARSじゃないから…」という製作者側の声が聞こえてくる感じ。
まあ、不満はそこだけかな。

ライトセーバー戦後、ダークサイドからの帰還シーンとか「ちょっと無理があるんちゃう?」って人はいるかも。
でもあれはあれで良かったと思うなあ。父子のストーリー好きだもんね。キリスト教圏の映画は。

 

軽いネタバレだけど、今作で一番好きなシーンはC-3POのメモリがリセットされるシーン。
あれ見た瞬間に「やった!R2-D2にメモリを入れてもらえればC-3POの全ての記憶が戻る!」と思ったね。
ドロイドファンなら覚えてるよね?
C-3POは持ち主が変わる度に何度かメモリをリセットされてるけど、R2-D2は一度もメモリをリセットされていない。消去されそうになった事はあったけどアナキンがそれを拒んできた。
だからR2-D2にメモリを入れてもらえば、EP1でアナキンがC-3POを作ってR2-D2と出会った時からの記憶が戻る。
あくまでR2-D2目線での記憶だろうけどね。
でもこれは感動した。マジで感動した。

チューバッカにハン・ソロのメダルが渡されるシーンも良かった。
ルークのヨーダとの修行を思い出すシーンも良かったし、ハイパードライブを酷使するシーンも良かった。

まあ、ネタバレになっちゃうので書けるのはこんな感じかな。
とにかく全体的に良かったので、みんな映画館に行くべし!
相当面白かったEP8よりさらに面白いよ!

 


今回のパンフレットはかなり良かった。
集大成という事もあり、読める部分が増えてる。
設定資料類もルーカス時代ほどではないけど、ディズニー以降では一番多い。

映画を観たならパンフレットも買うべし!