最高のディストピア体験!

シンクロナイズドモンスターとセブン・シスターズ観てきた。
シンクロナイズドモンスターは11月3日、公開初日の朝イチに行ったところなんと99%、いやもうほぼ100%男性客でびっくり。カップルが2~3組しかいなかった。
アン・ハサウェイのファンって女性ばっかだと思ってたわ。

セブン・シスターズのシネマカリテは初めて行った。
天井低くて壁ギリギリまで客席だから、一番後ろじゃなくド真ん中あたりが一番良い席だろうね。

でもってレビュー

 


シンクロナイズドモンスター ★★ 35点

なんの映画だったのかいまいちよく分からなかった。
ラブコメを期待して行ったのだけどラブコメじゃなかった。
じゃあ人間ドラマ的な心の成長や葛藤がテーマかというとそれも違う。
主人公グロリアが彼氏に「出ていけ」って言われた理由が理解できただろうシーンはあって、たぶん心の成長はあったんだろうけど。
かなり好意的に解釈すると、あの敵は過去の自分の象徴なんだろうけど。
でもやっぱ違う

怪獣が街を壊すとか人間を踏み潰すシーンとかは想像におまかせしますって表現。
だから怪獣モノってわけでも無い。

セブン・シスターズのために映画館を移動する必要があったからエンドロール全部は見てないんだけどさ、特に何もなかったんでしょ?

ただし、アン・ハサウェイが相変わらず魅力的ですっごく可愛い。
これは保証付き。めちゃ可愛い。ファンはそのためだけに出かける価値あり。

 


セブン・シスターズ ★★★★★ 93点

これこれ!こういう映画を見たかったんだよ!
上映館数少なすぎでしょ。配給会社は儲けるチャンスを逃したね。
てか、観れない地域の人かわいそう。

スタッフもキャストもヨーロッパ (北欧) の映画で、邦画とも洋画とも違う全く新しい体験。

世界設定も普通のSFは「オレが考えたのはこういう設定だから」で済ませてるところを、人口爆発・環境破壊・食糧危機・管理社会等の問題によってこの世界が存在する、つまり「現在の我々の世界の延長線上に本当にあるかもしれない」という設定なのがさすが北欧っぽい。それでいて説教臭さやメッセージ臭さを感じることはなく、ひとつのSF作品として仕上がってる。
登場人物やこの世界が抱える問題について「考えたい人は考えれば良い」程度の含みに留めて終わってるのも良い点。

ストーリーはかなり良かった。ここが良かったあそこが良かったと書きたいけど、1つ1つがネタバレになるから書けない。どこを切り取っても見逃せないストーリーになってた。

アクションもすごいスタイリッシュ。手抜き無し。
格闘も射撃も見たいものをちゃんと見せてくれる感じ。
映画でいうならワイルドスピードとか、マンガでいうなら鳥山明っぽいといえば伝わるかな。ドカーンでごまかさない、何が起きてるかちゃんとわかる系。

ガジェットも良かった。見たことも想像したこともないのに本当に将来出てきそうな、あると便利なツールがいっぱい。”金曜日”がメカ担当としてガジェット類を活用しまくってくれたから、より深く世界を楽しめた。

1人7役についても、映画を普通に観終わって帰りの電車の中で反すうしてたら「あれ?よく考えたらあの7人姉妹全員同じ人だった?ウソでしょ?」ってなった。
たぶん言われないと気付かない人がいるかもしれない。顔が似てる別人が演技してるんでしょ?もしくは7人で演技して顔だけCG合成したんでしょ?てくらい別人。
1人7役とか意識することなく違和感なく映画を観終わるから、そういうのが苦手な人でも大丈夫。

欲を言えば7つ子達の掛け合いとか子供時代のエピソードをもっと見たかったかなあ。
でも特定の曜日の子供時代を出しすぎると展開を邪推されるから無理だったのかも。

そんな感じで今のところ下半期ナンバーワンの映画でした。
公式サイトにある日本語版の予告編は観ない事を推奨します。余計なシーンを見せすぎ。

 

来週はエマ・ワトソンとトム・ハンクスのザ・サークルだ!

 

 

2017/11/04 85.4kg
BGM Syd Matters “Obstacles”
わかってる!増えてる!コントロールしますってば!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください