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とんこつ in 猫婆小面

重庆小面のお店

中国の人気ドキュメンタリー番組「舌で味わう中国」で紹介されたことにより爆発的人気になった重庆小面 (重慶小面)
その重庆小面を出すチェーン店。安い値段で美味しい小面が食べられます。このお店も世界中にあるらしいですね。日本にも来てほしい。

まずはレジに行き、メニューから選んで注文。
どのくらい辛くするかを聞かれるので

不辣 (ブーラー:辛くない)
微辣 (ウェイラー:ちょっと辛い)
辣 (ラー:辛い)

あたりから選んで答えればOK!!
ちょっと辛いを選びそうになるけど、これは四川料理。
日本の感覚は捨てて、まずは不辣からいくのが無難です。
蒙古タンメン中本とかが大好きな人は微辣でも良いかもしれません。

 

お金を払って、4~5分で麺が登場。麺と具と調味料をよく混ぜてから食べます。もし辛さや酸味が足りなかったらテーブルに調味料が置いてあるのでお好みで。

 


 

猫婆拌面:不辣 13元 (約210円)

麺は中国のお馴染みの拉麺。腰のある歯ごたえとかそういうのでは無いんだけど、でももっちりと弾力がある食感でかなり美味しいです。
具はひき肉、ネギ、ピーナッツ、ひよこ豆で、タレは芝麻醤のゴマ風味が効いていて結構コッテリしてます。それに具のそれぞれの味が重なり合っていて、麺と具とタレのハーモニーが素晴らしいです。
日本にある味に例えるなら、担担麺から唐辛子の辛さを抜いたような感じでしょうか。

東京なら1000円でも客足が途切れないだろうという味ですね。
量はそこまで多くなく、腹八分目程度のちょうど良さ。
食べた直後はお腹いっぱいなんですが、1~2時間ほどすればまた食べに行きたくなるような “晩ご飯に響かない” ちょうど良い量でした。

 


 

拌燃面:微辣 12元 (約200円)

2日後、美味しかったので再来店。
今度は違うメニュー、さらに辛さも微辣に挑戦してみました。
見た目は前回とほとんど同じ。ひよこ豆が無くなってキュウリと、高菜 (?) の漬物が追加されています。
前回はゴマやナッツ類の落ち着いたというか乾物系のコッテリした風味が中心でしたが、今回はキュウリと漬物のシャキシャキした歯ごたえやフレッシュ感、豆鼓系の塩っぽさや風味が活きてます。
昨日のとは全く違う味わいだけど、これはこれでどちらも美味しい。

・・・しかし、、、、さすがは重庆小面です。
微辣で注文したけれど、明らかに四川基準の微辣。ビリビリとした辛さと痺れが唇にまで回ってくる、普通の人がギリギリなんとか食べきれる辛さです。見た目は全然辛そうじゃないのに実際は桁違いに辛いです。辣油の追加とかしなくて良かった・・・。

 

反省:
四川基準の辛さをなめてました。
韓国料理のうまみの強い辛さと、タイ料理の攻撃的な辛さの中間くらい。
でも辛さレベルではタイ料理と同じくらい辛いです。
たぶんこれから先、四川関係は全部不辣にすると思います。

とんこつ in 味千ラーメン

ひと月ほど中国に行っておりまして。
ブログネタができたので更新ですよ。

 

 

ずっと中国の会社かと思っていた味千ラーメン。
実は本社が日本にある、普通に日本のチェーン店らしいですね。
タイトル忘れたけど、なんかのTV番組で日本のとんこつラーメンが食べられると紹介してました。
一風堂よりもはるかに早くとんこつラーメンを海外に紹介していたとは!

 

で、中国では大きめの駅やショッピングセンター、ショッピング街に必ずと言ってよいほどあります。
たぶん中国での外資系ファストフード勢力図としては、、、

1.麦当劳 (マクドナルド)
2.肯徳基 (ケンタッキー)
3.味千ラーメン
4.吉野家
5.李先生 (本社アメリカの中華料理チェーン)
6.必胜客 (ピザハット)
7.賽百味 (サブウェイ)
8.汉堡王 (バーガーキング)

こんな感じかな。
そこそこの立ち位置を確保していて、そこら中にあります。

本当にそこら中にあります。

 


 

さて、そんな味千ラーメンに入ってみました。
この店はショッピングセンターの中にあり、店舗は結構おしゃれ。

 

メニューの写真は撮ってないんですが、ほぼ居酒屋です。
おつまみ系が最初6ページくらい、次にラーメン4ページ、炒飯やご飯もの4ページ、ドリンク類の順。

日本と違うのは、ラーメンは麺の重さが載っています。
基本220gで、女性向けのヘルシーそうなラーメンは200gとか。
替玉は60gで1玉無料。

 

 

そして注文したのはこちらの2品。

 

 

 

味千拉麺 29元 (約480円)
激辛牛肉炒飯 35元 (約570円)

席で注文してその場でお会計。
その後厨房へ注文が通り、数分後に商品が運ばれてきます。

 

まず激辛牛肉炒飯はマジで激辛で、ちょっと、、いやかなり厳しかったです。
牛肉は10個くらい?結構大きめのがゴロッとした感じで入ってて美味しかったです。

そんなことよりも炒飯の隣のメンマ、本場だからなのか、超うまいです。
日本では食べたことのない、今までの人生で食べたメンマの中で一番美味しいメンマだと断言できるレベル。
なんだろうこれ???

 

で、期待の味千ラーメンについては、、、

ラーメンスープは薄め。
ダシ薄めに塩分も脂も薄め。
日本のとんこつラーメンとは程遠いです。
味はもう、はっきり言うけど40点くらい。

 

けど、すごく重要な点が2つあります。

 


 

1.
断面が丸い、本当のちゃんとした拉麺式の麺でした。
日本のラーメンの麺は実は拉麺 (生地を好みの細さまで引っ張って伸ばす作り方) ではなく、生地をこねて切断する作り方。つまりうどんやそばと同じ製法ですね。
工場で大量生産するためにはうどん・そば方式で作るのがベストなんだと思いますが・・・。
で、味千のこの麺は拉麺式なのにシコシコした食感で腰があるという点。
(中国の正しい拉麺式で麺を作ると腰がある麺にするのは難しい)

拉麺式だとどうしても麺がスープを吸いずらくなるデメリットがありますが、それを差し置いてもこの食感は嬉しいです。
替玉にするとさらに固くておいしい。
もしこのブログ読者の方が中国を旅行する機会があるなら、わざわざ味千ラーメンを探して食べに行く価値のある麺です。

熊本本店の味千ラーメンを食べたことがないので分からないけど、日本と中国とでは麺を変えているはず。
中国市場に合わせるために苦労して作り上げられた麺じゃないかと感じました。

 

2.
塩分・脂肪分が気になる、健康に気を使う人でも心配せず食べれる味です。
スープはギリギリ許せるレベルの薄いとんこつスープ。
麺も塩をあまり使っていない、本場の拉麺。
他の中華料理に比べれば塩分は多めだと思いますが、それでもだいぶ減塩で健康的なラーメンです。

よく考えたら中華料理って塩味キツイ料理あんまりないもんね。
たぶん中国人はここまで薄くしないと通ってくれないんでしょう。

 

 

という感じで
日本のラーメンが有名になる、はるか以前から中国市場を切り拓いてきたパイオニア、味千ラーメン。
それは日本の製品や精神が素晴らしいからだとか、珍しかったからだろうとか、そういう話では全然なくて。味千ラーメンの人達が自分たちのポリシーは保ちつつも現地の人の好みの味を追求した努力のたまものなんだろうなあと感じました。
たぶん世界中にある味千ラーメン、国ごとに全部味が違うんじゃないかと思っています。
下手すりゃ中国国内でも東西南北の地域ごとに味を変えてるかもしれない。
今度どっかで見かけたら食べてみようっと。

 

客は若い男女が多くて、入ってきていきなりビール注文してる人が何人かいたので、やっぱり居酒屋的な感じは強いんだなあと思いました。

以上!

 


 

あ、期間限定で濃厚とんこつラーメンがあったみたいです。
また行こうと思ってたけど結局行くの忘れて食べられませんでした。

とんこつ in 白玉食品

徳島ラーメンの穴場、というか今まで盲点だった。

帰省する度にラーメンをたらふく食べて帰るのは良いけど、東京では徳島ラーメンが食べられない。徳島ラーメンをうたったお店は何軒かあっても、どれも東京向けにアレンジされていて本当の徳島ラーメンではないし。
空港や土産物店で売られているおみやげ用のラーメンも、雰囲気用だし、そもそも製造元が徳島県じゃないものとかもあるし・・・

というむなしさを抱えていたけど、これで解決するのかも。

 

白玉食品工業所

 

ここは徳島ラーメン店に麺を卸している会社で、小売りもやってます。
麺だけでなくスープも売っており、本格的な徳島ラーメンを安く買えるのがポイント。
徳島ラーメン店では圧倒的なシェアを持っていて、家系ラーメンでいうところの「酒井製麺」のような存在です。

 

ということでさっそく購入。

 

これが大1玉 325円 (3人前:スープ付き)
スープは徳島ラーメン・醤油ラーメン・とんこつラーメンといろんな種類があって、その中から好きなものを選べます。
麺は一人前、つけ麺用の太い麺もあるのでお好みで。

20玉以上買う場合は前日までに電話予約してほしいとのことでした。

通販はやってないけど、送料を払えば発送代行はしてくれるみたい。
生めんは冷凍すれば長持ちするので、クール宅急便冷凍がおすすめ。

せいろ1枚分 (大を16玉) 購入して発送してもらいました。
送料も個人で送るより企業が送った方が数百円安いのでオトクでした。

 

知らなかった徳島出身者は今すぐ親に電話して買いに行ってもらう価値ありですよ!

とんこつ in 麺王 (徳島駅前店)

徳島ラーメン紹介2軒目。
といっても2軒しか写真撮ってないのでこれで打ち止め。

 

今回は麺王 徳島駅前店

徳島駅前は多くの地方都市と同じく廃墟となっていて、僕が高校生の頃はビブレ・シティ・そごう・クレメントと4軒の大きなファッションビルがあり、その他にも新町川沿いや東新町に多くのセレクトショップがあったのですが、今はそごうしか残っていません。
唯一残ったそごうも若者向けのメンズファッションに限定すると2~3軒のテナントが入っているだけで、もう徳島駅前に行く用事は阿波踊りと高速バス乗り場以外無いと言って良いでしょう。

 

で、阿波踊り観光客や、「パートナーが徳島県人で」というライト層にピッタリなお店が麺王。

ここは徳島ラーメンとしては標準のスープのお店で、普通のいわゆる「ラーメン」に比べれば濃厚だけどそれでもちょい軽め。
王王軒に比べるとちょっと塩辛く、豚骨感は薄いです。

個人的には80点くらい。

とんこつ in 王王軒

実家の徳島に帰省してました。

徳島といえば徳島ラーメン!

というわけで紹介したいけど写真を忘れてしまい、撮ったのは2軒だけ。

 

徳島ラーメンは、豚骨や鶏ガラ・野菜をベースにした甘めのスープと、濃い目に炊いた醤油ダレから成り立っていて、その甘辛めの味付けから一時期「すき焼きのようなラーメン」としてTVで紹介されてました。

麺は中太のストレート麺でゆで時間は1分半~2分ほど。たぶん麺の水分は少なめになってて、固さを指定しなくてもシコシコした歯ごたえアリ。あと他のラーメンに比べてスープの味を吸いやすい気がします。
チャーシューの代わりに甘辛く煮込んだ豚バラが乗るのも特徴でご飯にも合う。
(観光客向けの店はチャーシューが乗る)

お店によって味付けは変わるけど、甘さ辛さのバランス、スープの濃さと香りなんかで「この店は美味しい」とかの評価が分かれてると思います。
写真映えさせるために生卵が乗った写真がよく紹介されていますが、個人的には純粋なスープに白身の異質な食感が混ざるから好きではありません。子供用の取り皿みたいなのに生卵を溶いて、麺を生卵につけながら食べる「すき焼きスタイル」は好きですが。

あとここ2~3年の間に替え玉システムを採用した店が増えてるみたいです。

 

こちらは藍住にある王王軒 (わんわんけん)

 

王王軒は徳島ラーメンの中でも上位の人気店。
店外にまで豚骨臭さが漂うほどスープを炊いているのが特徴で、甘辛さは控えめだけど豚骨感がかなり濃厚。
天下一品のこってりに少し近いかも?あそこまでドロドロでは無いけど器の底に粉っぽいのが溜まってる。

個人的には75点くらい。
豚骨臭い店や濃厚スープが好きな人・通常の徳島ラーメンでは飽き足らない人におすすめ。
逆に、軽いラーメンファンや初心者が行くには向いてないかも。