ザ・ウォールはやっぱり凄かった

今日はダンケルクとスキップ・トレース観たので、あとは先週観たベイビー・ドライバーの感想を。

 

ダンケルク ★★★★ 70点

普通に面白かった。
ただノーラン監督作品という事で100点の映画を期待して行ったから、ちょっと残念。

1.迫りくるドイツ軍の恐怖
2.軍所有の船だけでは足りず、漁船や遊覧船など民間人までが大勢で助けに来てくれた感動

この2点が物足りなかった。
先週観たザ・ウォールのせいか敵の恐ろしさの表現がかなり物足りず、そのせいで助けに来てくれた感動もちょっと薄まっちゃった感がある。
ザ・ウォールを観なかったら85点くらいにはなったかも?

ノーラン監督はインターステラーやインセプションみたいな、空想世界の中にリアリティを持たせて観客を引きずり込むのが得意だから、史実とかよりそっちをもっと観たいかも。
ただ、乗り込んだ船がどんどん沈められて何度海岸に戻されても、あきらめずに生き抜こうと頑張り続ける主人公の姿勢からは学ぶものがありました。

 


 

スキップ・トレース (日本語吹替版)  ★★★★ 80点

ジャッキー・チェンは映画量産し過ぎなせいか、またジャッキーかよって思ってる人多いと思う。
格闘アクションについては若いころのほうが当然凄いし、ピンゲーオ監督とか他の格闘アクションすごい映画がどんどん出てきちゃってるから今のジャッキーだとちょっと物足りない気はする。
それにベスト・キッドの師範役でジャッキーは完成しちゃったかなっていうのもあって、もうアクションしなくていいよっていう声がジャッキー映画のレビューには毎度根強い。この気持ちはすごく分かる。僕もそう思ってた。

でも今回スキップ・トレースを観て気付いたんだけど、ジャッキーの映画って良い意味でずっと「ジャッキーの映画」であり続けてくれるんだよね。

ファミリー向けのライトなアクションで安心して見てられる。周りのお客さん達も声出して笑ってるし。映画通絶賛の作品とか、予算何百億円とかの映画じゃあこうはいかない。今良いシーンなんだから黙って見てろ!って空気になっちゃう。
悪人だって「麻薬組織のボス」とかの紹介だけで十分。目を背けたくなるような残虐なシーンは出てこない。2時間ずっと悪人にムカムカさせられたけど最後にぶん殴ってスッキリ!みたいなのも無いよ。そもそもムカムカしたくない人向けだから。
そんな意味で今回も安定のジャッキー映画でした。

詐欺師をロシアから連れ帰るまでにストーリーとしていろいろあるんだけど、その道中のトラブルもモンゴルや中国南部・長江周辺の文化、美しい風景がうまく織り交ぜられててすごく良かった。ジャッキー達と一緒に旅行した気分になれた。
ちょっとだけ気になったのは、設定は香港警察で生まれも育ちも香港って感じなのに、最後のシーンの車のナンバーが北京だった。

次回はジャッキー史上、最高の興行収入を記録しそうな勢いのカンフー・ヨガだ!

 


 

ベイビー・ドライバー ★★★★ 80点

若い男の子が初めて好きになった女の子のために頑張る姿ってのは本当に美しい。
初恋の女性を大切に守って共に生きる、っていうのが自分にはできなかった事だから特に。
こういう話には本当に弱い。ずっと、がんばれ!がんばれ!って応援しちゃう。
ラストはちょっと泣いちゃったよ。

音楽があーだこーだとか演技力があーだこーだとかで評価されてるね。
お前らなに通ぶってレビュー書いてんだ!
男の子が好きな女の子のために頑張る姿だろ!これが全ての真理だろ!

 


 

総評として、先週観たザ・ウォールのせいでダンケルクの評価が下がってしまった。
これは間違いない。明らかに恐怖成分が足りてない。

そしてザ・ウォールのせいでスキップ・トレースの評価が上がってしまった。
当分あの恐怖は抜けないんだから、ライトでコミカルなアクションの方が (最初から構えてない分) 気軽に楽しめる。といった感じかな。

 

そんなわけで、ザ・ウォールの影響がこんなにすごいとは。
ダグ・リーマンの凄さを感じた今週末でした。

来週は待ちに待ったエウレカセブン・ハイエボリューション!
そういや西遊記2とファイナル・エクスプレスまだ観てないわ。

 

2017/09/09 93.9kg
BGM LOVE “The First and The Final”

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