プロミシング・ヤング・ウーマン観てきた

いつまでもコロナで大変ですね。

最近は時間に余裕ができてきたので、映画観まくる生活を解禁したいんですが。
コロナのせいでそう思い通りにもなりませんねぇ。

とはいえ、
8月6日にはジェットブレイクが待っているし、リハビリがてらの一本。
もちろんコロナ対策で台風の夜中を選んで観てきましたけども。

 

30歳を目前にしたキャシー(キャリー・マリガン)は、ある事件によって医大を中退し、今やカフェの店員として平凡な毎日を送っている。その一方、夜ごとバーで泥酔したフリをして、お持ち帰りオトコたちに裁きを下していた。ある日、大学時代のクラスメートで現在は小児科医となったライアン(ボー・バーナム)がカフェを訪れる。この偶然の再会こそが、キャシーに恋ごころを目覚めさせ、同時に地獄のような悪夢へと連れ戻すことになる……。

 

公式HPのストーリー紹介、、
“泥酔したフリをして、お持ち帰りオトコたちに裁きを下していた。”
って部分が面白過ぎて「これは絶対観たい!」ってなるよね。

 


プロミシング・ヤング・ウーマン★★★★★ 85点

 

ひとことで言うと “女性版のタランティーノ的復讐映画”

韓国ドラマの復讐モノなんかはマジでストレス溜まって胃が痛くなるので観ないんだけど、映画なら2時間以内に終わるし、なにより洋画の復讐モノはちゃんと復讐が果たされるはずなので・・・。

 

内容のネタバレは無しでストーリーの解説と補足をすると、

・主人公の幼なじみが医大でレイプされて精神病になり大学中退、その後自殺した。
・主人公は幼なじみの世話のために大学中退、その後心を閉ざして生きている。
・医大時代の同級生が現れた事がきっかけで、復讐 (と恋愛) を始める。

という感じ。
で、復讐相手は4パターン。

1.レイプ男をかばう証言をした同期の女
2.レイプ男を守って告発を無視した大学の学長
3.レイプ男の弁護士
4.レイプ男とその一味

こいつらに復讐して回るんだけど、いつまでも親と同居して迷惑かけるわけにもいかないし、幼馴染みの親も「もう娘の事は忘れて前へ進んでほしい」って言うし、医大時代の同級生は魅力的だし、中には反省してる人もいるみたいだから復讐なんかやめようか?どうしよう・・・。
っていうところですね。
そしたら過去の事件の証拠となる動画が出てきて・・・。

 


 
で、感想ですよ。

出てくる男どもがゲスいゲスい。男の風上にも置けないとはまさにこの事。
僕自身は泥酔した女性を部屋に連れ込んでヤッちゃうとか想像もした事ないから、アホ男ってこんな感じなのかーっていう体験をした感じ。
泥酔してるのに酒をさらに飲ませてセックスしようとか、コカインを無理矢理吸わせてセックスしようとか (抵抗しない相手に何かするっていうのがもう信じられないんだけど) それでもヤバいと思ったら「自分は被害者だ。この女は頭がおかしい」って言い張って逃げようとするのね。

まあでも、こいつらは結局未遂で終わるし言ったらかわいいレベル。
後で手先として動いてくれるし。

 

そんな事より医大時代の連中がマジでヤバい。全員クソ。
酒に薬物を混ぜて泥酔させてグループで輪姦、それを撮影してみんなで回して笑いものにする。
告発された時の言い訳は「相手の同意があった。女も喜んでた。オレは被害者だ」
裁判でもレイプ男を助ける専門の弁護士を付けて、裁判に勝てばボーナス。示談に終わらせればもっとボーナス。

こういうクズ男ってさ、子供の頃にヒーロー映画とかドラマとか見なかったのかな?
こんなゲスいことやって、両親や死んだ祖父母に顔向けできないとか考えないのかな?

まあ考えないから恥ずかしげもなく生きてられるんだろうな。

(そもそも泥酔してなんの反応もしない女とセックスってさ、死体とやりたい異常性癖と同じにしか見えないよね)

 

あと医大の女 (同期の女と学長) もカスで、自分がレイプされたわけじゃないから基本的に無関心だし、どちらが強いかを考えてそっち側に付こうとする。
現代は男社会で男の方が強いから「本当にレイプされたかどうかは分からないし、もしレイプされたとしても女が悪い」という信じられない言い分を平気で振りかざしてくるわけ。

でも、女性の場合は「あなたはたまたまレイプされてないだけ」という事を理解させてやれば、レイプ男を守る事が正しいかどうか少しは考えてくれる分だけマシかな。
その “理解させる方法” がエグくて面白いんだけどね。

 

さあ!タランティーノ映画の敵よりも胸くそ悪い敵が揃ったぞ!
あとは復讐だ!早く全員を壁の前に立たせて後ろから撃ち殺してくれ!

と思うんだけど、そこからが女性的というか主人公は決して犯罪には手を染めず、自分の体を使って復讐する感じなのね。
最後はかなりの強硬手段に出るんだけど、それも詰めが甘いというかたぶんわざと自分が「失踪」するように仕向けたんだろうなと。

それが少し物足りない、、、いや、かなり物足りなく感じて、たぶん優しい人が見れば「復讐は完遂された」と思うのかもしれない。。。けど、刺激的な映画が好きな僕からすると「全員殺してくれよ!もしくは全員が破滅して自殺するところが見たい!」と思った。なんのためにグランドキャニオンがあるのかと。

 


 

という感じで、、
少し不満の残る内容だったので、あとは主人公がどう見ても29歳には見えないので75点。
これ30後半だよなあって部分がちょっと気になりすぎました。

とはいえ復讐モノとしてはかなり良かったと思います。
テーマも現代的でリアリティがあって、そのぶん敵の醜さもリアリティがありました。

不満としては「私は男を信用しない」って言ってた割に、最後の復讐が弁護士の善意を信じないとできないネタになってたのがちょっと・・・。
でもあれですね。まず女より男の意見の方が優先されるから。それに医者の証言はヒエラルキー的に相当強いから、弁護士の証言として出さないと。医者よりヒエラルキーが下の人間(カフェの女店員)が何を言っても勝てないから、という思いがあったんでしょうね。
そう考えると最後までよく練られたシナリオだったなと思いますね。

うーん、80点!

 


 

以下ネタバレの蛇足感想

 

 

 

彼氏には最後のチャンスをあげたっていうのがすごくニクくて素晴らしかった。
弁護士への手紙は「私が “失踪” したら動画を警察に」だから、殺人事件なら動画は出なかったんですよね。
彼氏が本当に彼女を愛していて、嘘をつかずに証言していれば「置き去りにされた車」から、警察は徹底的に現場付近を捜索するだろうから殺人事件として発覚してたはず。
そうすれば過去のレイプ事件は公になるだろうけども動画は出ないし自分へのダメージは防げた。と。
と、反すうすればするほどよく練られたシナリオだなあ・・・。

うーん、85点!

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