なんだかんだでまだ観てない西遊記2を観に行ってきます。
前作はチャウ・シンチー独特の笑いあり、アクションあり、感動のラブストーリーあり、さらには見事な小物の使い方と伏線回収で、中国映画の底力を思い知らされたけど、今回はどのくらいの映画になってるのか楽しみ。
というわけで Youtube で一生所愛のいろんなバージョンをDLして聞いてます。
西遊記モード全開だ!
チャイニーズ・オデッセイ以来の名曲、今回はこんな感じなんだね。
スー・チーが歌う、前作「西遊記~はじまりのはじまり~」バージョン
なんかのゲームの主題歌なのかな? 歌声は彼女がいちばんしっとりしてて好き
ライブっぽいのとか
チャイニーズオデッセイ版 (原曲)
西遊記ついでに2011年に中国西域を旅した時の写真もあげてみる。
これは人生で食べた麺料理の中で一番美味かった。ウルムチのラグマン。
イタリアでのパスタや、一風堂大名本店の今は無き”かさね”を初めて食べた時と同じレベルの感動。
なんたって砂漠の街で食べる砂漠の民の料理、そりゃあもうね、美味しかった。
トルファンで火焔山も見たけど、トルファン市街から火焔山に行くまでが一番楽しい。
気温40度で陽炎がもうもうと浮かんでるような砂漠の真ん中に、炎のような縦波模様の山 (しかもご丁寧に赤っぽい土!) がずらっと並んでる。
その山と山の崖の間を街道が走ってて、そりゃ古い時代の人たちは妖怪に怯えてこの道を通ったであろう事は容易に想像できる。
ここを三蔵法師達も歩いたのかもと思うとすごい感動した。
敦煌市街を自転車借りて走った時の。いかにも砂漠のオアシスって感じ。
敦煌のホテルの屋上カフェから。
ここでビールを飲みながら砂漠を見てると、あっという間に3~4時間過ぎる。
もっと写真撮影の勉強しておけば良かった。砂漠の良さが1%も出てない。
行ったのは5月末 昼は40度近くて、夜は0度近い世界。
太陽の下は暑くて汗がダラダラ流れるけど、ちょっと木陰に入ると震えるほど寒い。
夜は奥歯がガチガチ鳴る極寒の寒さ。日本製の冬物パーカーなんか全く無力。服の繊維から寒さが染み込んでくる。
湿度が0%の世界ってこんななんだ…
本当はもっと砂漠の街を回りたかったけど、心配性な嫁と姉が「早く蘇州の姉の元へ行け(来い)」とひたすらメールを送り付けてくるので鉄道で蘇州まで。
敦煌中心部から敦煌最寄りの鉄道駅 “柳園駅”まで123km、タクシーで一直線の道を2時間。
その後、柳園から蘇州まで新幹線で36時間という、中国の広さを実感するとともに、三蔵法師や過去の旅行者たちは一体どれほどの苦労をしたんだろうという過去のロマンというかなんか恐ろしいものを感じた旅でした。
食堂車で食べた朝ごはん。
初めての土地で食事を食べるときは、ジャガイモが入った煮込み料理を頼めば間違いない。
これはマジ。覚えて。テストに出る。ジャガイモが入った煮込み料理は世界共通で間違いない。
これは豚角煮とジャガイモだから当然間違いなんか起こるはずもなかった。
一時期、中国ネットユーザー達の間で “中国の駅弁は日本と違って賞味期限が1年以上あるぞ” と自虐ネタにも用いられた駅弁。普通に美味しかった。
そんな事より漢族の文化圏に入ると水以外の甘くない飲み物を探すのが大変だった。中国ではお茶の葉を入れたマイボトルを持ち歩くのが普通で、飲みたい時に自分で作って飲む。新幹線でも無料の熱湯コーナーがある。だから売ってるお茶は100%甘い。”无糖的茶” って何回も紙に書いたけど誰に聞いても無料の熱湯コーナーを紹介されて「無糖のお茶なら自分で作ればいいじゃない?」って感じでポカンとされる。結局1本も手に入らなかった。
今はサントリーが頑張ってるし日系コンビニも多いからそこまででもないかもしれんけど。
ちなみに新疆とかウイグル族の多いエリアは何かにつけてお茶を大量に出してくれてたから、飲み物に困ることは無かった。これはシルクロード地域の文化というかおもてなしの習慣なんだろうね。砂漠を旅行してきた人に、お茶飲ませてあげないと死ぬもんね。
しかも新疆のお茶は普通のお茶に比べて、汗で失われやすいミネラル類やビタミンが豊富で砂漠で飲むにはピッタリの特別製らしい。味も香りも美味しかった。
中国は言葉が通じなくても最悪筆談でなんとかなるのが良いところ。
あと困ってる時、困ってる内容を伝えれば必ず助けてくれる人がいる。敦煌から蘇州までのチケット取るまでめっちゃ大変だったけどいろんな人が助けてくれた。もちろん無償で。捨てたもんじゃない。
東日本大震災の直後だったから、新幹線で同室になったおじさん達も本気で心配してくれてた。
「キミが住んでるところは安全なのか?ちゃんと毎日いろんな人から情報を仕入れるんだぞ。もしも原発が危なくなったら中国に来い。ここはひどい国だけど助けてくれる人は必ずいるぞ」って。
新幹線内の売店や車内販売で無糖のお茶を探してたときも同室のおじさんが「彼はマイボトルも茶葉も持ってないから無糖のお茶を探してるんだ」って説明して回ってくれたし。
それ以来中国大好きになっちゃったわけです。
ま、そんなこんなで週末は西遊記2です。
2017/09/26 90.8kg
BGM 丁噹 “一生所愛”